お人形の不思議な話

最近事務所に新入りがきました。食器ではありません。この青い目の人形です。

私が小さな頃から家にあった西洋人形ですが、そういえばちょっと不思議なエピソードがあったのを思い出して家から持ってきました。

 

体を倒すと眠ったように目を閉じる人形ですが、少し古かったので、片目が閉じにくいお人形でした。母には「A子さん(母の友人)にもらった大事なお人形だから、壊れるから遊ばないで」と言われていたので、私たち姉妹はたまに少し触ったりする程度で、その後は置物としてずっと飾ってありました。

時は過ぎて昨年のちょうど今頃、デンマークにいる私を母とその友人のA子さんが訪ねてきました。いっしょに北欧諸国を旅行した何日かの晩、ホテルで話をしている時にA子さんが言いました。

A子さん:「そういえば、今日博物館に行ったとき思い出したんだけど、私がImayaちゃんが生まれた時にプレゼントしたお人形あったじゃない?」

私:「あ、あのお人形ですか?A子さんからと言うのは知っていたけど、私が生まれた時にいただいたものだったんですか?」

A子さん:「そうそう。うちは二人とも男の子だったから、Imayaちゃんが生まれた時に、女の子たちにあげたいと思ってプレゼントしたのよ」

母:「あーそうだったっけ」

A子さん:「そしてそのお人形ね、私が小さい頃、父が出張のお土産に買ってきてくれたものだったんだけど、その出張先がデンマークだったの。今日博物館で同じような服を着ているお人形を見てハッと思い出したんだけど。あの時はデンマークっていっても何も思わなかったけど、Imayaちゃんが後にデンマークにいるなんてなんだか不思議ね」

以上がその不思議な話です。世にも奇妙な物語を期待した方はすみません。なんのこっちゃいこれだけです。へー奇遇だね!という程度のことですが、私は驚いたと同時に、なるほどーと思いました。

ドタバタの30年だったと思いますが、デンマークに関わることだけはいつも不思議なくらい運良く、スムーズに進むなーと思っていました。そしてどんなに離れても、結局デンマークに行き着くなーとも思っていました。「なんでデンマークなの?」と200回以上は聞かれましたが、「よくわからないけどなんとなく」というのが正直なところで困る質問でもありました。それが、私が最初にもらったプレゼントがデンマークからやってきたものだったということは、何か自分の中で「縁」という一つの答えを見つけたような気持ちになったのです。(だからと言って次から「実は、生まれた時にもらったお人形が‥」とか言いません大人だから)

そんな話をしていた昨年は1年後にこんなことをしているとは思ってもみなかったのですが、今年はデンマークと日本の国交150周年だそうです。この年にデンマークと日本の間でビジネスをスタートすることになったのも、もしかしてお人形が・・ふと思い、守り神として事務所に連れてきました。景気付けにそういうことにしておきます。実際そうであってもなくても、始めるにあたり幸運にもたくさんの素敵な方々に出会い、助けていただいていることは確かですので、そんな風に重なり合っている全ての縁に感謝を忘れないようにしていきたいと思います。

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コロニヘーヴでhygge (ヒュッゲ)な時間

デンマークでは7月が夏休みです。

子供はもちろん、両親も3週間ほど休みをとって、家族の時間を楽しみます。

冬は長くて暗いデンマークでは、夏を思い切り楽しむため、多くの人が自然の近くにサマーハウスを所有します。

そんな休暇シーズンに、コペンハーゲンに住むご家族のサマーハウスにお邪魔しました。

お邪魔したサマーハウスは、コロニヘーヴkolonihaveという、小さな家の集合地区。

その昔、コペンハーゲンに住む人口が増えだした頃、政府が空気の悪い住環境を懸念して、空気のきれいな場所で過ごせるように考案したそうです。

海沿いに大きく豪華な家をサマーハウスとして所有する人もいますが、こちらは庶民のためにつくられたもの。

小さいお家ですが、家庭菜園ができるお庭があり、テラスがあり、。

家は大きくないですが、夏の間だけ、家族みんなで同じベッドでごろ寝するのも楽しそうでした。

ベリーを摘んだり、トランポリンやプールで思い切り遊んだあとは、みんなでバーベキュー

焼くのはデンマークの食卓に欠かせないプルサ(ソーセージ)

マシュマロを焼いてチョコレートとクッキーに挟むおやつも作っていました。

家族水入らずの中におじゃまして、温かい夏のひとときをご一緒したとても良い思い出です。

デンマーク語には他の言語にないhyggeという「人とのふれあいから生まれる、温かな居心地のよい気分」という言葉があり、デンマーク語を習った当初からその言葉は何度も教えてもらったのですが、

「これがhyggeね!」

という1日でした。

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デンマークのフリーマーケット

夏の間、週末はいろんな場所で、loppemarkedという蚤の市が開かれます。

アンティークショップが何十店舗も集まる本格的なものから、

家にあるガラクタを近所の広場で売る小さなものまで。

お宝に出会ったり、人と交流したり。

そんな様子を見ているだけでも楽しいです。

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藁葺き屋根の古民家カフェで

デンマークにいる間、よくふらふら〜っと一人で歩くのが好きでした。

そのうちいくつかお気に入りのカフェを開拓していきました。

その一つがこちら

「ハンセンさんのカフェ」

 

庭のピンクの花がシックな建物によく映えてとても綺麗です。

コーヒーじゃなくてビール飲みました。昼から1人で。

デンマークではけっこう普通です。

 

付け合せにこんな素敵なのを作ってくれた優しいおじさんのカフェでした。

夏場は曇っていようが肌寒かろうが絶対に外で食べたがるデンマーク人。

短い夏を思い切り楽しむ生活が優雅でした。

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ジブリみたいな海沿いの街

デンマークの首都コペンハーゲンもとても素敵な街ですが、

田舎の小さな街も魅力的なので昨年撮った写真をたくさん紹介します。

7月の雨上がりにGilleleje(ギレライ)という港町の海岸線を散歩しました。

港周辺には茅葺屋根の古い家々や

オレンジの瓦屋根の協会や家

海を見下ろす高台の自転車道をずっと歩いてみました。

 

ちょうどベリーの季節でした。

 

トトロいたもん!て感じの道を通って

灯台に到着。

デンマークに旅行の際は、ぜひ海の見える田舎町にも足を運んでみてください。

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はじめまして

私の祖父は、北陸の古い町家で小さな骨董屋を営んでいました。祖父の家に行くと、謎の古道具や箱が山積みになっていて、香ばしいような独特のにおいがし、チクタクゴンゴンという古時計の音が聞こえました。「来たがけ」(よくきたね)と迎えてくれた祖父は、鉄瓶を囲炉裏にかけ、銀を磨き、欠けた食器を繕ったり、壊れた道具を修理したりと、いつもせわしなく動いていました。

私はというと全くといっていいほど古いものには興味がなく、新しい物を次から次へと買っては捨てという生活をしていました。ただ、何をしても飽きる性格なので、仕事や住居を転々とすることが多く、必然的に周りの物は少なくするようになっていきました。そうするうちに、自分と関係が深いもの、歴史やストーリーのあるものだけが手元に残り、物との向き合い方が少しずつ変わってきました。

30歳の時に1年間暮らしたデンマークでは、夏は毎週のように開かれるフリーマーケットへ、冬は各地のセカンドショップやアンティークショップを渡りあるき、向こうの古いものにもどんどん魅了されていきました。冬が長いデンマークの人は、家の中の生活をいかに快適にするかに命をかけており、シンプルだけど洗練されたデザインに、修理をしながら何代も使う事ができる良質なものがたくさんありました。そしてそれを、家族やフリーマーケットなどで次にバトンを託します。そのような物を長く大切に扱う精神は、祖父の姿や、かつての日本の文化にも通ずるものがあり、親近感を覚えました。

単なるモノですが、作り手の意思や、何代かに渡り大切に使った人々の生活跡、修理をして再度送り出す人など、多くの人の愛情や歴史が刻まれていると思うと、愛着が湧き、自分だけの特別になります。人と時間を繋いできた物たちが、時空を超えて、持ち主の”今”を照らしてくれることを願って、Imayaというwebショップをはじめます。合わせてこのブログでは、デンマークで見た豊かな暮らしも紹介していきたいと思います。

どうぞ末長くよろしくお願い申し上げます。